【関東学院大】旧邸宅の一般公開イベントで講演会を実施、学生らによるカフェ開設も

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 神奈川県逗子市が所有する「旧脇村邸」が一般に公開され、さる10月下旬に行われたイベントで、関東学院大共生デザイン学科が協力し、同学科の水沼淑子教授(住居史)が近隣の邸園文化などについて解説する講演会を実施した。

 旧脇村邸は、三井物産の常務取締役だった藤瀬政次郎氏の妻で、歌人や茶人としても活動した秀子氏が施主となって1934年に建てられた別邸。その後、1959年には東京大学の脇村義太郎教授が購入。脇村教授没後は国の所有を経て、2007年から逗子市が所有している。今回のイベントでは、神奈川県内の住宅や別荘の歴史に詳しい水沼教授が講師役となって、数寄屋造りの和風建築に洋風の要素を取り入れた和洋折衷の旧脇村邸の魅力を紹介するとともに、湘南地区に残る「邸園文化」についても解説した。また、同大の日髙仁准教授(コミュニティ・デザイン)と4名の学生が、ゼミナールの活動として、一般公開の来訪者へコーヒーや梅ジュースなどを振る舞うカフェを開設。訪れた人々に好評だった。

(大学HP:http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/index.php/ja/home/news/news/2242-2018-09-20-27.html