【19年入試の志願者動向①】国公立大の志願者数は44万2378人で志願倍率は4.4倍。近畿大の志願者数が1位!!

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国立大・前期日程の志願倍率は3.1倍!!

 文科省は2月6日、国公立大個別学力検査(2次試験)の出願最終日となる同日15時現在の「国公立大志願状況」を公表した。国立(前期)は募集人員6万4019人に対し、志願者数が18万5002人で、志願倍率が2.9倍。国立(後期)は募集人員1万4328人に対し、志願者数が12万6679人で、志願倍率が8.8倍となった。
 国公立(前期・後期・中期)合計は募集人員10万407人に対し、志願者数が44万2378人で、志願倍率が4.4倍と前年度の確定志願倍率と比べて0.2ポイント低かった。確定志願状況は、2月20日に発表される。
 また、前年度の最終志願倍率を超過している大学・学部は国立が67大学236学部、公立が59大学106学部、計126大学342学部にのぼった。公立大では中期が高倍率で、長野県立大(健康発達)38.8倍、兵庫県立大(社会情報科学)33.4倍などが目立った。

志願者数1位は近畿大、武蔵野大が躍進

 19年私立大入試では、今年も文科省の定員管理の厳格化を受け、各大学が合格者数を絞り込んだことで「安全志向」が高まった。右表を見てもわかる通り、大規模難関大を中心に、対前年で志願者を減らしている。
 例年のように志願者数1位は近畿大になりそうだ。2/14現在の集計では2位~4位法政大、早稲田大、明治大は接戦で最終確定までわからない状況。一方で、大躍進で注目を浴びているのが武蔵野大。データサイエンス学部の新設などで、志願者を急増させたようだ。

19年入試でも、「隔年現象」は見られた

 前年の志願者が減った大学は反動で翌年増え、増えた大学は翌年減る「隔年現象」は、19年入試でも見られた。金沢大地域創造学類(19年14.0倍←18年32.4倍)、宮崎県立看護大(19年23.8倍←18年15.9倍)などだ。
 今年の「センター試験」で、平均点がアップした国語とリスニングは作題側の「隔年現象」だろう。センター試験の各科目の平均点目標は60点に設定しているのだが、18年は難しく大幅にダウンした。その反動で、19年はやや易しくし、目標の60点近くに戻したようだ。

■19年度主要私立大の志願者数・増減(2/14現在)
大学名 志願者数 前年増減 前年比%
東北学院大 9,378 ▲803 92.11%
千葉工業大 59,753 ▲19,152 75.73%
青山学院大 60,333 ▲2,572 95.91%
学習院大 ★19,143 ▲1,304 93.62%
慶應義塾大 ★41,875 ▲1,426 96.71%
駒澤大 42,219 ▲2,596 94.21%
芝浦工業大 43,754 2,020 104.84%
上智大 ★27,916 ▲3,265 89.53%
専修大 50,328 4,567 109.98%
中央大 91,465 3,283 103.72%
東海大 30,113 ▲21,909 57.89%
東京理科大 58,852 2,286 104.04%
東洋大 102,590 ▲12,851 88.87%
日本大 88,227 ▲26,953 76.60%
日本女子大 13,006 2,055 118.77%
法政大 ★115,447 ▲7,052 94.24%
武蔵野大 34,213 8,765 134.44%
明治大 111,404 ▲8,875 92.62%
立教大 ★68,796 ▲2,997 95.83%
早稲田大 ★111,338 ▲5,871 94.99%
南山大 24,468 ▲869 96.57%
名城大 34,648 ▲3,658 90.45%
京都産業大 49,977 ▲585 98.84%
同志社大 53,646 ▲4,950 91.55%
立命館大 88,006 ▲10,256 89.56%
龍谷大 51,513 ▲289 99.44%
関西大 83,632 ▲8,605 90.67%
近畿大 138,720 ▲17,505 88.80%
摂南大 36,580 4,174 112.88%
関西学院大 37,903 ▲4,401 89.60%
西南学院大 21,346 ▲127 99.41%
福岡大 48,806 ▲176 99.64%

(注)単位:人、★は確定
▲はマイナス (データ:各大学HP+西北出版「志願者速報」より)

★参考:【入試データ】 2019年度入試 主要大学出願速報