【「受験費用」の節約術】「受験費用」は入試制度をうまく組み合わせて節約する。入試~受験旅行をチェック!!

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夢の実現の中でどれだけ節約できるか

 受験費用は、少ない方がベター。具体的には、どのような方法があるのだろうか? 1)入試システムを上手に活用する方法、2)受験旅行を節約する方法──などがある。
 まず常識的なことを指摘すると、国立大学→公立大学→私立大学の順で授業料等は私立大学が最も高い。また、地元の大学か、大都市の大学かとなれば、交通・生活費等の点で、地元の方が安い。
 しかし、自分の夢の実現のためには、どの大学で学ぶことがベターか等によって選択していくことになる。どれだけ節約できるかは、大学や入試方式などの組み合わせや選択によって異なるから、節約のケースを知って、各自がシミュレーションしながらチェックしよう。

「併願制」と「学外試験会場制」がポイント

【入試システムの上手な活用法】
①「センター試験利用入試」方式

 多くの私立大が「センター試験利用入試」を導入し、実施している。センター試験(2020年1月18・19日)を受験することが前提になる。この方式に出願すれば、センター試験の成績だけで合否を判定してくれるから、大学独自の試験は受けなくて済む。
 「一般入試方式」のように、大学まで出かけて受験する必要がないから経費を節約することができる。「一般入試方式」よりも受験料は安い。また、「センター利用方式」は、受験校数に制限がなく、前期・後期など複数回募集する私立大学もある。
②「全学部統一日程入試」方式
 各大学で名称は異なるが、すべての学部や学科を同じ日に共通の問題で行う試験方式。これで学部・学科の併願が可能になる。1回の受験で多くの学部・学科に挑戦できるので、受験料の節約になる。
③「学内併願制」方式
 一般に同じ大学内で、複数の学部・学科を併願することを「学内併願」と言っている。上記の②と似ているのだが、②は募集人員が少ないケースが多い。どうしても1つの大学に入りたいといった受験生は、個別に学部・学科に出願することになる。その時、大学によっては2学部以降の受験料を割引くケースがある。これも節約につながる。
④「学外試験会場制入試」方式
 本学を試験会場するのは当然だが、地方の受験生のことも考慮して、学外に会場を設置する大学は多い。一般的には大規模大学に多くみられ、全国の主要都市に学外試験会場を設けている。10会場前後を設置している大学が目立つ。
 受験のための宿泊代や交通費が節約でき、地方の受験生には喜ばれている。
⑤「試験日自由選択制」方式
 複数の試験日から、都合の良い日を選択して受験できる制度。3日間くらいを設定する大学が多い。志望大学の試験日がダブった受験生には好評だ。試験問題は試験日によって異なる。
 一度の受験旅行で複数校を受験したい場合は、この制度を利用して受験校を組み合わせれば節約につながることもある。

節約を心がけて無駄を省くことが大事

◎「インターネット出願」
 大学入試の出願スタイルが一変した。従来の紙の願書と併用する大学もあるが、私立大学はもちろん、国公立大学もインターネットを利用した出願(ネット出願)が増えてきた。
 ネット出願では、ネット割を実施する大学があれば、受験料の節約になる。
◎「受験旅行」
 受験旅行では、交通費と宿泊費がポイントになる。割安航空券の利用、また宿泊ホテルも割安のケースがある。友人との同泊も節約につながる。
◎「入学金納付」
 節約ではないが、受験では無駄を省くことが大事になる。合格が発表されると、1週間~10日後に入学金などを納めることになる。受験校を多くする場合は、納付日がダブらないように、入試日程だけでなく納付日程も調べて受験する必要がある。