九州大の伊都キャンパス(福岡市西区)への移転が完了し、9月29日、同キャンパス内にある椎木講堂で記念式典が開かれた。施設の老朽化や手狭になったことなどから、九州大は1991年に箱崎、六本松、原町地区の統合移転を決定。2005年の工学系を皮切りに順次、移転を進めてきた。同大のホームページでは、建設から移転までを随時紹介していた。
学生たちも引越作業に参加し、机や本棚などの備品、荷造りした段ボールなどを次々と運び出した。ちなみに、学生と教職員計約1万9000人が集まる九州大伊都キャンパスは、広さが272ヘクタールで国内最大規模。糸島半島の自然を損なわないような配慮や、新しい発想につなげる建物配置などの工夫が施されている。