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【近畿大】 レーザー搭載ドローンによる実験に成功、新たな山岳遭難者探索システムの確立へ

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 近畿大(大阪府東大阪市)は、株式会社アミューズワンセルフ(大阪府大阪市)と共同で、レーザー搭載ドローンを用いた山岳遭難者探索システムを2018年7月から開発。さる9月26日、同大理工学部電気電子工学科・前田佳伸教授らが大阪府・能勢高原フィールド(標高550m)で同システムによる遭難者の探索実験に成功したことを、10月17日付の同大ホームページにおいて発表した。

 前田教授(専攻:光エレクトロニクス)らは、レーザーを搭載した人工衛星による水棲生物の追尾システム(宇宙マグロプロジェクト)の開発をしており、その技術を山岳遭難者探索システムに応用した。一方、共同で取り組むアミューズワンセルフ社は、ドローン用計測機器である小型軽量・高精度なレーザースキャナーシステムの開発をしており、そのシステムを今回の実験で活用。

 実験では、アウトドア総合ブランド「mont-bell」提供の再帰性反射材がついたウェアを遭難者が装着し、上空(高度約150m)を飛ぶドローンからレーザーを投射して、その有効性を実証した。また、ウェアに個別コードを付けることで遭難者個人を特定することにも成功。大学側は今後、製品化を目指して、個人識別コードやレーザーシステムを遭難者探索専用に改良していくという。

(大学HP:http://www.news2u.net/releases/162934