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【専門職大学】2019年度スタートする「専門職大学」の特徴は? 13校が認可申請

【キーワード】 新増設・改組

 最近、「専門職大学」という言葉をよく耳にする。どのような大学なのだろうか? 文科省のホームページによれば、高等教育進学率が上昇する中で、産業界等からはより実践的な教育へのニーズなどが求められ、変化の激しい社会に対応した人材、すなわち、より高度な「実践力」と新たなモノやサービスを創り出せる「創造力」を有する人材の育成強化が急務となっている。「専門職大学等」は、大学制度の中に、実践的な職業教育に重点を置いた仕組みとして制度化するもので、専門職業人材の養成強化を図る。また、大学への進学を希望する人にとっても、新たな選択肢が広がることになる。

【2019年度開設予定の認可申請大学】2017年11月時点で設置を申請した専門職大学は13校18学部44学科で入学定員は4201人。

【専門職大学等の特色】専門職大学等は以下の点で既存の大学制度と異なる特色がある。

◇教育内容:専門職大学等は、その専門性が求められる職業に就いている者、当該職業に関連する事業を行う者その他の関係者の協力を得て、教育課程を編成、実施することになっており、産業界等と連携した教育を実施することが義務付けられる。また、卒業単位のおおむね3~4割程度以上を実習等の科目とするとともに、適切な指導体制が確保された企業内実習等を、2年間で10単位以上、4年間で20単位以上履修することとしている。

◇修業年限:4年制課程の専門職大学と、2年制または3年制課程の専門職短期大学がある。専門職大学は前期課程及び後期課程の区分制課程も導入できることになっている。

◇教員:実務家教員を教員組織の中に積極的に位置づけ、必要専任教員数のおおむね4割以上を実務家教員とし、その半数以上は研究能力を併せ有する実務家教員とする。

◇入学者の受入れ:高校(専門学科・普通科)卒業後の学生、社会人学生、編入学生など、多様な学生を積極的に受入れる。入学者選抜では実務経験や保有資格、技能検定での成績等を積極的に考慮し、意欲・能力・適性等を多面的・総合的に評価する。

◇学位:専門職大学を卒業した者に対し「学士(専門職)」の学位を、専門職短期大学を卒業した者に対し「短期大学士(専門職)」の学位を授与する。

◇修業年限の通算:社会人の学び直しを推進するため、実務の経験を有する者が専門職大学等に入学する場合に、当該入学者の実務経験を通じた能力習得を勘案して、一定期間を修業年限に通算できる。

(参考:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/1387235.htmhttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/daigaku/toushin/attach/__icsFiles/afieldfile/2017/12/21/1399756_01.pdf