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【国公立大2次&私立大対策】個別(2次)&私大の試験に勝つ「解答戦術」とは何か?「時間の使い方」がポイント!!

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合格をイメージして得点を予測しておく

 マーク式のセンター試験が終われば、今度は国公立大個別(2次)試験、私立大一般入試の本番。これらの試験は記述式だ。限られた時間の中で、1点でも多く得点するには、それなりの「解答戦術」があるはず。
 ここでは、難関大の問題を攻める場合のオーソドックスな「解答戦術」を紹介してみよう。
【解答戦術 1】目標得点を設定する
 入試では、満点を取る必要はない。合格最低点をクリアすればよいのだ。従って、重要なのは合格最低点を知ること。これは試験場でするのではなく、事前にチェックしておきたい。
 例えば、東京大の理科一類の場合、全体の6割、550点満点中330点取れば合格するといわれているので、これを目標とする。このうちセンター試験の配点は1/5。センター試験の総得点でライバルに100点の差をつけても、実質的には約12点の差にしかならない。
 だから、センター試験の目標得点は、2段階選抜ラインの8割程度に設定する人が多い。同様に、過去問を見ながら、各教科の目標点を決めていこう。この目標得点が、今後の学習範囲や試験での解答時間の目安になってくる。
【解答戦術 2】問題と配点から得点方針を割り出す
 入試の「数学」は、大問5~6題で構成する大学が多い。目標得点が70点なら、計算ミス等も考慮し、4問完答してプラス部分点を目指すのが無難。
 試験日までの時間を逆算して、これをクリアできるように勉強内容を固めていこう。時間が足りなければ、いくつかの単元を捨てるしかない。

受験大学ごとに大枠の得点戦略を立てる

 各大学から公表されている合格最低点から得点率をはじき出し、何問解ければ他の科目に負担をかけないで合格点を確保できるか、検討しておくことが大切。
 自身の得意、不得意によって、自分が高得点を狙えるのはどの科目か、失敗しないように注意しなければならない科目はどれかなど、試験前に予め合格をイメージして、受験大学ごとの大まかな得点戦略を立てておく。
【解答戦術3】試験開始直後に解答方針を定める
 目標得点を目指して、解答方法を探るようにしたい。
 2次試験や私立大一般入試の「数学」では、6問中4問に正解すれば合格圏に入る。できれば難しい問題に引っかかったりせず、より簡単な4問を先に解くのが合理的だ。そうすると、開始直後に各問の難易度を調べる必要が出てくる。
 どうやって問題の難易度を調べるか、解答方針を各自で定めよう。解答方針は、次のように行う。

①問題の種類を分類する
②解法・公式を割り出す
③解けそうかどうか見極める
④計算が面倒かどうか判断する
⑤問題の難易度と解法を書き入れる

以上を、各問2 ~ 3 分かけて15 分くらいですませる

 最初の15分で全体を見渡して、簡単な問題はどれかを判断しておく。
【解答戦術4】全問を眺めて難易度と解答順を決める
 試験中は解答方針に従い、易問から解いていく。
 1問あたりの目標解答時間が出せるなら、それも設定してしまう。易問かと思ったら意外に難しかったということもあるので、余裕を見ておくこと。

「諦めるか」決断して時間を有効に使う

 入試問題の中には、難しくて手も足も出ない問題だってある。5問中1問くらいはあるかも──。そんな時は、ある程度考えてから、諦めるかどうかを決断する。残りの4問の完成度を高めたほうがよいこともある。
【解答戦術5】解けない場合の対応を考えておく
 易問と思ったが、実は難問だったという場合は、いつまでもその問題にこだわっていると、解答時間がなくなってしまう。そんな時の対処法は予め決めておく。
 「5分経っても書き出せない」、「15分経っても書き終わらない」場合は、次の易問に移るなどの方針を決めておきたい。1問の中に段階的な小問がある場合は、初めのほうは基礎的で易しい問いも多い。この小問で、部分点を確実に稼ぐことも考えておこう。