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【大学キャンパス移転情報】大学は高層化などで、キャンパスの都心回帰が続く!! 実社会との密接性がカギ。

「静かで広い、研究向き」キャンパス

 「静かで広い、研究向きのキャンパス」を求めて、大学が郊外に移転して久しい。しかし、ここ10年は都心回帰をする大学が多く、目立っている。社会のグローバル化・スピード化などに対応するには都心が便利、キャンパスの高層化でスペースの確保が容易、少子化時の学生募集には好アクセスが有利──などの要因がある。
 例えば、青山学院大、東洋大、共立女子大、大妻女子大などはまさに高層校舎になっている。16年は東京理科大、杏林大なども都心キャンパスを構えた。

積極的に都心回帰を行ったのは東洋大

 早い時期から積極的に都心回帰を行ったのは東洋大だ。1~2年次は朝霞キャンパス(朝霞市)で学んでいた文系5学部について、05年より白山キャンパス(文京区)に移し4年間一貫教育を開始した。
 その結果、大学全体で5000人近く志願者を伸ばすことに成功した。さらに、09年には国際地域を板倉キャンパス(群馬県)から白山第2キャンパスに移転。このときは国際地域の志願者が倍増し大学全体では1万人近い志願者増につながった。

2020年には専修大が高層キャンパス

 首都圏の大学はまだまだ都心回帰が続きそうなのだ。2019年には中央大が国際情報学部を市谷田町キャンパス、武蔵野美術大造形構想学部が市ヶ谷キャンパスを開設する。
 また、東京オリンピックが開催される2020年には、専修大が16階の神田キャンパスを建て、生田キャンパスから商学部が移転し、国際系学部の新設を予定している。さらに、武蔵野大教育学部が有明キャンパスへ、桜美林大が本町田キャンパスを建設し、芸術文化学群が移る。

注目される国立・千葉大の東京進出

 注目されているのが、国立の千葉大の東京進出。2021年に東京墨田キャンパスを建設し、工学部のデザイン・建築専攻などが入る。また、留学生を対象に日本の文化や最先端技術を学ぶ場も展開する。都内への拠点開設で優秀な教員や学生を確保し、都市の課題に関わる研究や国内外への情報発信の体制を充実させる。
 最も話題になっているのが、中央大法学部の都心移転だ。八王子市に所在する法学部を2023年に東京23区内に移転すると理事会決定をしているのだが……。

■2019年4月にキャンパスの新設・移転を行う主な大学
大学名 キャンパス名
札幌大谷大学 (新施設・新校舎)
北海学園大学 (新施設・新校舎)
桜美林大学 新宿キャンパス
昭和女子大学 テンプル大学ジャパンキャンパス
東京音楽大学 中目黒・代官山新キャンパス(仮)
東京理科大学 新7号館(新施設・新校舎)
日本文化大学 新2号館(新施設・新校舎)
法政大学 大内山校舎
武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
長岡崇徳大学 (新設大学)
清泉女学院大学 長野駅東口キャンパス
長野保健医療大学 南館(新施設・新校舎)
岐阜医療科学大学 可児キャンパス
岐阜保健大学 (新設大学)
愛知学泉大学 (新施設・新校舎)
京都先端科学大学 西館(新施設・新校舎)
追手門学院大学   地域創造学部と国際教養学部の移転
全学部1 年次生を対象とした初年次教育の拠点化
大阪成蹊大学  グローバル館(新施設・新校舎)
関西学院大学 西宮北口キャンパス
和歌山信愛大学 (新設大学)
環太平洋大学 ディスカバリー
広島国際大学 教育会館( 仮称 新施設・新校舎)
梅光学院大学  (新施設・新校舎)
高知リハビリテーション
専門職大学
(新設大学)
福岡国際医療福祉大学  (新設大学)
帝京学園短期大学 山梨市キャンパス
神戸教育短期大学  (2019年4月、夙川学院短期大学より校名変更)
ポートアイランドキャンパスより移転