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【「志望大見学」情報】オープンキャンパスに行き、自分の目で大学をチェック。志望大は受験生を大歓迎!!

「百聞は一見にしかず」をぜひ実行に!!

 オープンキャンパスは大学が施設を公開し、関心のある学生や家族に大学のことを知ってもらうイベントで、夏から秋にかけてほとんどの大学が実施している。最近は、家族(親子)で参加するケースも見られる。
 各大学のホームページでは、目立つところで案内している。アクセスすると、主な内容が分かる。受験生は、行って見たくなるはず。
 また、「百聞は一見にしかず」という言葉がある。志望大学に出かけて、内容・施設・環境・入試情報などを自分の目で確かめることが大事。大学選びは一生にかかわることだから、納得した上で選定してほしいものだ。

自分の目で進路・進学先を確かめよう

受験生は、「大学進学に、自身の人生をかけている」といっても過言ではない。それぐらい重要であるならば、「自分の目で進路・進学先を確かめようよ」という機会が、「オープンキャンパス」なのだ。
 「重要な商品を買う時には、カタログを見ただけで買うのではなく、手に取ってしっかり確かめてから買おうよ、いつでもお店に来てね」のノリが、「オープンキャンパス」のイメージと言えよう。

「オープンキャンパス」参加時のポイント

①必ず下調べをする
 大学の担当者と直接に話せるチャンスは、そんなに多くはない。それだけに、機会を最大限に生かしたい。そのためには、下調べが欠かせない。興味のある学科や施設、入試システムなど、質問事項を事前にまとめておくようにしたい。
②周辺の環境をチェック
 自宅から大学までの経路、所要時間を知っておく。駅から大学までについては、入念にチェック。大学周辺の環境や雰囲気も、頭に入れておく。学生生活が安全に送れるかどうかも、大事なチェックポイント。
③施設や職員・学生も見る 
 志望大学は、2校ぐらいを見ておきたい。施設はもちろん、人も含めてしっかりと見たり、聞いたりする。
④参加後に感想を話し合う  
 友人同士や家族・親子で行った場合は、必ず参加後に感想を話し合う。自分では気づかないことがあるはず。参考にしたい。

■オープンキャンパス参加者の間で「高人気の定番イベント」
大学の特長 入試の情報
●キャンパスツアー
 大学の先生・職員や在学生の案内で、大学構内を見学する。どこの大学でも、敷地は広く、1人でキャンパスを見て回ることは困難だ。一方、大学側はアピールしたい場所がある。そこでコースをあらかじめ設定し、訪問した志望者の専攻も勘案し、旅行時のようにキャンパスや校舎の中を案内する。
◆入試説明会
 オープンキャンパスは、入試に直結する大切な催しの1つ。特に、AO入試については説明ばかりでなく、案内配布や受付(8月1日以降)を行う大学もある。次年度入試の変更点から過去問の解説までいろいろな情報を提供してくれる。中には予備校講師が、詳しい入試説明や攻略法を教える場合もある。
●学食・ラウンジ体験
 食事無料券を発行する大学は多い。実際の学食を体験できるチャンス。学生食堂で、大学生気分を味わうことができる。
◆在学生説明会
 授業内容や単位の取り方など、先生には聞きづらいことも、在学生ならば聞きやすい。日常生活から将来展望まで聞くことができる。
●記念グッズ・プレゼント
 オープンキャンパスの参加記念として、大学オリジナルグッズをプレゼントしてくれる大学は多い。
◆体験授業・体験実習
 学内での授業を、実際に体験できる。内容は受験生でも理解できるように工夫されている。
■オープンキャンパスのいろいろな内容
実施項目 ポイント
①大学総合説明会 大学の全体像が分かる。
②学部・学科説明会 オープンキャンパスの中心。
③入試・過去問対策 予備校講師など。
④模擬講義・体験授業 看板・人気教授の授業。
⑤キャンパスツアー 学生や職員が案内。
⑥個別相談コーナー 入試の相談など。
⑦学食・ランチ試食会 バイキングの例もある。
⑧部活・サークル体験 人気の部活がメイン。
⑨学生中心の学園祭 大学祭との共催が多い。
⑩研究室の公開 理系に多い。
⑪学長による講演会 主催者挨拶を兼ねる。
⑫著名OBの講演会 記念講演の場合が多い。
⑬OBによる講演会 大学生活・就活体験等。
⑭大学グッズ・プレゼント ロゴ入り文具が中心。
⑮保護者同伴の説明会 親向けの説明会もある。

参加すると決めたら事前にやるべきこと

 全国に名前が知れている「東京大・京都大」さえもが、大学説明会を実施している。一般的には国立大は平日、私立大は土・日の開催が目立つ。また、土曜日中心、日曜日中心など大学に傾向がある。受験生が動きやすい、夏季休暇の7~8月の土・日曜日を予定しておこう。最近は、親子で参加するケースも目立っている。
 先ずオープンキャンパスに行くと決めたら、何をすべきか、簡単に手順を紹介してみよう。
【開催日時】 最近はオープンキャンパスの時期になると、電車の中でポスターを見かける。身の周りで告知が見あたらない場合は、大学に問い合わせるのが良いだろう。自宅のパソコンやスマホで、大学のホームページにアクセスして確認しよう。
【参加方法】 私立大の場合は、いつでも、何人でもOKというところが多い。国立大や一部の私立大でも、「事前予約」が必要な場合があるので注意しよう。
【交通手段】 自宅を出発してからキャンパスに到着するまでの、ルート・時間・交通費を下調べしておこう。実際に受験することになった場合、このアクセス経験は役立つだろう。

入試情報のイベントには必ず顔を出す

 各大学のオープンキャンパス・イベントは、左表に示したように非常に多い。全部を実施している大学はないが、ともかく3~5イベントに絞り込んでチェックするのがベターだろう。
 大学の施設・生活・部活関連のほか、欠かせないのが入試情報だ。ともかく、大学に入学できなければ施設も使えないのだから、受験に有利になりそうなイベントがあったら、それには必ず参加する。
したがって、本命は、入学試験についての説明会。一般入試や推薦入試、AO入試など、その大学の入試方法の説明ばかりでなく、過去の入試問題を例に入試の傾向や対策を知ることもできる。場合によっては、AO入試の声がかかることもあると聞く。

オープンキャンパス後の注意ポイント

 オープンキャンパスに参加したからといって、その評価を疎かにしない。せっかく貴重な時間を割いて参加したのだから、受験校を選択する場合に生かすようにしたい。

■受験者が欠かせないチェックポイン
ポイント1
複数の大学を見に行く
 受験校はもちろん、第2志望の大学と合わせて、複数校をチェックする。受験校のメリットやデメリットが見えて、進学意欲がより明確になる。
ポイント2
公式情報以外も確認する
 公式情報は大学の知ってほしいところが中心。それ以外の大学の雰囲気を知るためには、学食や部活などにも顔を出して、在学生の意見を聞いてみる。
ポイント3
将来の友人も見に来ている
 当日の他の受験生は、将来の学友かもしれない。家族や親を同伴する場合は、家族や親の目で他の受験生たちをチェックし意見をもらう。家族や親の長年の経験が生きてくるはずだ。