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【20年度「併願校」選定対策】「超安全志向」といっても、極端にランクダウンしない。本命を軸に、5 校は併願!!

【キーワード】 大学選び

「本命」「相応」「確実」の3大学に分類

 20年度入試は、入試改革直前の影響で、浪人を回避するために「超安全志向」が予測されている。そんな中で、併願校をどのように選ぶのがベターか、考えてみよう。
(1)4つの入試方式を組み合わせて検討する
 国公私立大学のうち、どの大学を志望しているかによって、準備の方法は違ってくる。国立大学と公立大学では、センター試験の受験が前提になる。しかし、私立大学では、センター試験の受験を必ずしも必要としない。ここでは、私立大を受験するケースを中心に紹介してみよう。
 私立大学一般入試は、「4つの方式」に大別される。

 ①3教科入試(オーソドックスな記述式)
 ②センター試験利用入試
 ③全学部統一日程入試(各大学で呼称は異なる)
 ④得意科目重視入試(得意科目・2教科など)

 私立大学のほとんどで実施しているのが、①の3教科入試、②のセンター試験利用入試だ。③は学部や学科数の多い大学が取り入れている、④は科目によって傾斜配点を行ったり、1科目を減らして2科目で受験できたりする。実施率からすれば、①・②が圧倒的に多い。

20年度入試は本命狙いのチャンスかも?

(2)20年度入試と最近の流れを踏まえつつ・・・
 併願校の決め方は、志望校を難易度で3ランクに分けて、本命と確実の組み合わせを考え、選定していく。入試難易度一覧を見ながら、志望校を①「本命校」、②「実力相応校」、③「合格確実校」の視点から3つに分けて、受験校を絞り込む。
 20年度入試では、少なくても5校は受験したい。つまり、①2・②2・③1の5校になる。しかし、安全志向が強くなると、③が増加する。不安の度合いにもよるが、本命を増やして受験したい。
 ここ2年間は、「大規模大学の定員厳格化」(合格者の絞り込み)があり、いわゆるMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)などの私立大学が難化した。
 併願校を決める場合は、難しいと考えすぎて、本命を外さないようにしよう。20年度入試は、本命を狙うチャンスかもしれない。地方会場入試も最近は増えている。交通・宿泊費が節約できるから、利用して受験校数を増やすことを考えよう。

入試日程がダブらないように調整する

(3)「入試科目」「入試動向」でチェックする
 先ず「入試科目」でチェックする。文系は英語・国語・地歴、理系は英語・数学・理科の3科目の大学が多い。3科目が今まで受験勉強でやってきた科目で、併願校を決める。入試が近づいてからの、科目の変更や増加は容易ではない。無謀であり、ほとんど不可能に近い。
 得意科目重視入試においては、自分の得意科目と大学指定の科目と一致した時に、④の方式を活用することを考えよう。一般的には、指定科目の得意な受験者が集まるので、激戦を覚悟してほしい。
(4)「入試日程」の調整は要素を考えて行う
 次に、「入試日程」を見てみる。志望大同士で受験日が同じだったりするケースがある。一般的には、日程がダブったら、第一志望の本命の大学を優先する。ただし、一方に「試験日自由選択制」「学外会場試験」がある場合は、それを活用して併願校にすることができる。

学内併願には受験料割引のケースも

(5)「大学の内容」なども調べてみる
 志望大学の教育内容、就職・進学状況、大学のロケーションなどを調べてみる。「大学案内」にじっくりと目を通すのが基本。
(6)学費の納入日、軽減・奨学金も考慮する
 合格した場合を想定して、受験予算(入学手続き完了までの経費)を念頭において併願校数を決める。納入金が無駄にならないように、調整する。
 同じ大学を2回以上受ける(学内併願)と、受験料を割引している大学もある。この場合は、実質倍率を考えて大学を選ぶようにする。